大物修理

 トラック修理は桁違い

 



先日部品の見積り依頼があり、トラックの「リヤデフアッセン」をひとつ。

 「デフ」という部品も「FF車」全盛のここ30年余り、普通車や軽自動車ではほとんど聞かなくなった部品です。

 しかしフロントにエンジンとミッションがあるトラックでは当然必要な部品です。

 「デフ」というのはプロペラシャフトで前後に移動していくエンジンの回転運動のエネルギーを横向きに変える機械のことですね。

 この先にタイヤが付いて、車の駆動力になるんですね。

 エンジンとプロペラシャフトがそのまま真っ直ぐつながっているのが「船」ですね。これにはデフは必要ではないですね。

 それでこの「デフ」なんですが、走行距離が長くなったり、強い力がそこにかかり続けると

 それぞれの歯車が磨耗して、ガタが出て音がしたり、タイヤやプロペラシャフトの振れが発生して、壊れてしまうこともあります。

 エンジンパワーをアップしたり、荷物をいつも満載で使うなどした場合がそうですね。

 そこで修理というか、歯車の交換が必要になるのですがこれがまたやっかいなんです。

 歯車が90度に重なって回るのがイメージできますか。

 2本の広げた傘の丸く湾曲した部分同士を重ね合わせて回す感じです。

 染めのすけ師匠が傘の上でいろんなものを回す芸をされます。あれでもう一つ広げた傘を回すような感じです。

 それで難しいのは90度に「重なり合う歯車」の、「歯の重なる度合い」の調整です。

 「歯」深くが入りすぎると遊びがなくなり、噛みこんで摩擦が大きくなり高回転向きではありません。

 逆に浅すぎると「歯」の先端部だけが噛み合うので隙間が広すぎてガタが出ますし、強い力で折れることだってあります。

 この「歯」の噛み込み具合を調整するのが「シム」なんですが、

 組みつけてはガタや抵抗が大きくないかの確認作業の繰り返しとなります。

 交換する新しい部品が増えるほど、元付いてた部品との差が出てくるようになり、更に調整する時間が必要になります。

 しかしトラックといえばほとんどが営業車で少しでも早く仕上げなくてはなりません。

 そこで「デフアッセン」丸ごとの交換です。

 オーバーホールと比べれべれば作業時間は半分を大きく下回りますし、組み立て精度は新車同様です。

 新車価格が桁違いのトラックだからできる商品選択だとも言えますが、これでまた安心して長く乗り続けることができますね。  

 

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